水道から赤茶色の水が出たことはありませんか?
1週間ほど旅行などで留守にした後に水道をひねると、まれに赤茶い水が出ることがあります。この水は通称「赤水(あかみず)」と呼ばれています。
赤水は水道管の赤錆が原因で発生します。
築年数の経ったアパートや賃貸マンションではときに発生することがあります。
赤水、赤錆発生のメカニズム
赤水の一番の原因は十数年前まで住宅の水道管として使われていた鉄管がほとんどです。
1970年以前の水道管は、鋼管に亜鉛メッキを施したSGP管(白ガス管)で、亜鉛メッキが剥げると水道管は全体的に錆びてゆき、赤水が発生していました。
1980年代以降の水道管の中はビニールでコーティングされ、最近の住宅には架橋ポリエチレン管やポリブデン管等が使われるようになって管自体が錆びることはなくなりました。
ですが、管と管とをつなぐ継手の続部分はネジ加工しなければならず、加工した部分が腐食してサビを発生させます。
昨今では水源の汚染が進行していることから、水道水には殺菌剤として塩素が多量に投入されています。この遊離塩素は強力な酸化力を持つため、より一層サビの発生に拍車をかける結果となってしまっています。
赤水、赤錆の影響
水道水に赤い色が付けばすぐにおかしいことがわかりますが、少量であれば気付かないで飲んでしまうことがあるかもしれません。長期間にわたって鉄分を過剰に摂取し続けると鉄過剰症に陥ります。
鉄過剰症には循環器への障害や嘔吐・出血といった症状があり、赤水を長期間、大量に使用すると体に悪影響を及ぼす可能性があります。
赤錆が多量に出る場合、トイレの給水タンクに水が貯まらなくなったり、洗濯機に給水されなくなることがあります。
また、水道管が少しづつ赤錆に変化していき、もろくなって水に流れて減っていく事で水道管の管の壁が薄くなっていきます。そして、この赤錆の進行が管の外側まで達した時、内部の水が外に漏れ出す「漏水」を引き起こします。
赤水への対処方法
築年数の経ったアパートや賃貸マンションでは、朝一番や帰宅後に、赤水に気が付くことがあります。また洗濯機を使う頻度が低い場合は、水道水が滞留しやすいため、洗濯機の水栓から赤水が出る場合があります。
しばらく水を出せば、赤水は解消されますが、たびたび出て気になるようでしたら、管理会社にご連絡ください。
水道管の洗浄や、配管、継手の取り換え工事により対応します。
有限会社 美吉屋
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